アイディアに価値はないと思っているそこのあなたへ

アイディアの話になると反射的に、『アイディアには価値はないよ!行動してなんぼだよ!』という人がいる。

でも、正しくは、『アイディアを出すという行為には価値があるし、アイディアを出せるスキルはめちゃくちゃ価値がある。』じゃないか?と僕は思う。

つまり、単に『アイディア』と『行動』を比較するから、アイディアに価値はないんだ!と思考停止してしまう。

あらゆるコストが下がり、アイディアを具現化しやすい時代だからこそ、行動力が差をつけるというのもわかる。おそらくアイディアを思いついた人の10%くらいしか行動しないし、1%くらいしか持続しない。だから成功しない。

でもさ、アイディアを出す行為、出せるスキル自体の価値を、みんな過小評価してないかい?と僕は思っている。

行動してなんぼだし、行動しながらアイディアも育てていく必要があるのもわかる。ただ、最初のアイディア次第で、発射角度とゴールの見立てがかわる。初速がかわる。到達点がかわる。

真のアイディアマンによるアイディアをだす現場をみると、彼らの質と量に圧倒される。 すべてが目から鱗が落ちるようなアイディアばっかり。

Mistletoeには、ソフトバンクでmasason氏にしごかれた猛者がたくさんいらっしゃったが、彼らの発想力は本当にぶっとんでいた。泰蔵さんのアイディア発想力も本気でやばかった。質と量と密度がおそろしかった。

アイディアを出すコツとして発散と収束をうまく繰り返すべしとこの本にも書いてあったが、おそらく発散の次元がぶっとんでいるからこそ、収束したときのレベル感が凡人とは違うのであろう。

アイディアを生むためには、この世のすべてが可能性の塊だ。 好奇心旺盛に大量のインプットを浴び、瞬発力をもって大量にアウトプットしまくる。日々のこういった積み重ねが、彼らみたいな発想力を生むのだろう。あなたは日々、脳がちぎれるほど考えているのか? と。そういうことだと思う。

この考具という本は、そこのスループットを改善するテクニックがたくさん載っている。 アイディアを出せるスキルは後天的に取得できる。『考える道具』を手にし、毎日を熱狂したい。

考具 ―考えるための道具、持っていますか?
加藤 昌治
CCCメディアハウス
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